紙の原料はパルプで日本は大部分を輸入に頼っている。
一度使用された紙は回収されて再生されてまた紙に生まれ変わる。
再生工程では古紙を解きほぐしたり、再生させるためには大量の水を使うというのが普通のやり方だった。
しかしセイコーエプソンは、オフィスで使った用紙等からいろいろな用途の紙を作る装置を開発した。その最大の特徴はなんと水を使わないのだ。
開発した装置では、溶解ではなく機械的な衝撃によって古紙を綿状の紙繊維に戻し印字を消す。
紙繊維を結合する際も粉体の結合素材を使う。
再生して作る紙は密度や厚みを制御でき、用途にあわせて色や難燃性を付与出来るそうだ。
コスト的にまだ新しい紙に及ばないが、顧客情報などの気密性の高い文書などの処理に使われていくと思われる。
しかしなんと言ってもオフィス内に設置した装置で処理が出来るということだ。
現在1分間に十数枚の再生が可能という。
セイコーエプソンは開発した装置を年内に「ペーパーラボ」のブランドで商品化する予定。